【報告】スポーツコミッション人材養成アカデミー モデル講座(DAY1)

概要

当協議会メンバーが、(一社)スポーツツーリズム推進機構(JSTA)が令和4年度に本格始動を予定している「スポーツコミッション人材養成アカデミー」のモデル講座に参加しましたので、その内容の一部についてご報告します。

タイトルは、令和3年度「スポーツコミッション人材養成アカデミー モデル講座」~スポーツによるまちづくりを推進するための基礎講座~ です。

講座は、全3回(DAY1 2022年1月18日(火)、DAY2 2022年1月24日(月)、DAY3 2022年1月31日(月))でした。

それでは各日に行われた内容をお伝えします。


DAY1

「スポーツまちづくり最前線」をテーマに講義を中心に行われました。

スポーツツーリズムとは何でしょうか?

→『スポーツ×観光=スポーツで人を動かす仕組みづくり』

 『アクティビティによって、あらゆる場所に価値を生み、観光資源化する』

価値を生むためにはどうしたら良いでしょうか?

木が1本ある場所に価値を生むために何ができるでしょうか?

木が2本の場合は?

地域に秘めた資産(スポーツ×文化×観光の可能性)の活用にあたり、以下のことを留意すべきです。

✔︎スポーツ施設は有限

✔︎スポーツ環境・資源は無限

✔︎有形の文化資産は有限

✔︎無形の文化資産は無限

(それぞれの資産・資源はご想像ください)


さて、"スポーツを核としたまちづくり"は誰がやるのか?

地域では、以下のような循環となっていますが、その担い手不足が起きています。

《循環》

地域住民による納税→スポーツへの投資*→域外ビジターの訪問増加→地域への消費誘導効果→地域の収入増・雇用増*→・・・

そこで、日本では数年前から"スポーツコミッション"という組織の重要性が高まってきました。

スポーツコミッションは、「地域が保有するスポーツ観光資源を活用し、域外からスポーツの参加者や観戦者、そして大会関係者を受け入れ、経済・社会効果に結びつける組織」と定義されています。

国内では、2017年1月時点で56団体、2021年度末段階では170団体になることが想定されています。これまで多くの組織が設立(スポーツ庁が掲げるKPIは達成)されましたが、「質の向上」と「人材の育成と確保」が課題となっています。

これからのスポーツコミッションには、地域資産形成型(インナー政策の展開)と域外交流振興型(アウター政策の展開)の両方の事業展開が求められます。さらに、スポーツ地域マネジメントに必要な3種の新しいマネジメントも求められます。

《新しいマネジメント》

・パークマネジメント

・スポーツマネジメント

・デスティネーションマネジメント

DAY1の締め括りとして「スポーツまちづくりの可能性(アクティブライフの新しい場づくり)」についての話がありました。

そもそもまちづくりとは何でしょうか? 内容は省略します。。。

そして、ナッジ(Nudge)というキーワードがとても頭に残りました。

ナッジとは、ちょっとしたきっかけで相手により良い選択を促すための行動経済学の理論(リチャード・セイラー)です。人が意思決定する際の環境をデザインすることで、内発的・自発的な行動変容を促すことが大切です。

そのためには、以下の4つの視点(EAST)が大切となります。

・Easy(簡単)

・Attractive(魅力的)

・Social(社会的)

・Timely(タイムリー)

長崎スポーツマネジメント協議会 - Nagasaki Sports Management Council -

長崎スポーツマネジメント協議会は、スポーツに関わる人材の育成をはじめ、地域の総合型地域スポーツクラブと連携した地域住民のスポーツ参加機会の促進、スポーツイベント等企画及び開催などによるスポーツによる地域活性化を目的とします。